こども部屋の照明はどんなタイプがいいの?
こども部屋は、勉強したり、遊んだり、寝たり、こどもたちが生活をする場所です。そのため、こどもにとって過ごしやすい照明を選びたいですよね。
こどものために、こだわって選びたい皆さんに、現役インテリアデザイナーとしての経験を踏まえて、選ぶポイントをご紹介します。
どんなタイプがいいの?
こども部屋におすすめの照明は、「シーリングライト」+「タスクライト」です。
「シーリングライト」とは、天井に直接つける照明器具です。シーリングライトにもいろいろとありますが、おすすめはスタンダードな樹脂カバー付き下の写真のような面で発光するシーリングライトです。
天井の高い位置から、大きな面で発光するので、お部屋をまんべんなく明るくすることができます。
もうひとつは、「タスクライトです。」
「タスクライト」とは作業する(タスク)部分を明るくする照明です。
デスクの上に置くタイプのもので、アームで角度が調節でき、明るさも調節できるものがおすすめです。
この「シーリングライト 」と「タスクライト」の二つの組み合わせることをおすすめします。
では、具体的な選定のポイントと、理由をみていきます。
こども部屋の照明選びのポイント
こども部屋での照明選びで気をつけたい点は、下記のポイントがあります。
上記の5つの項目をそれぞれ詳しく見てみましょう。
部屋全体を明るくする
大人は椅子やテーブル周りといった、だいたい部屋のどのあたりで過ごすかは決まってきます。こどもの場合、部屋の隅っこが好きだったり、部屋の全体を使って遊び、お部屋での過ごし方は様々です。
我が子も、妙に壁際の角っこの場所で本を読んでいたりするのをたまに見かけます(笑)
どの場所にいてもある程度の明るさを保ってあげたいので、子供部屋には全体的にお部屋を照らすことができる「シーリングライト」がおすすめです。
少し前までは、樹脂のカバーの中に円形の蛍光灯が入っているものが多かったのですが、今はLEDランプが入っています。
シーリングライトは光が樹脂カバーによって拡散され、お部屋全体を明るくし、ソフトな空間を作ってくれます。
壊れにくく、安全性の高い器具
壊れにくいことも重要です。
天井につけるものなので、こどもが簡単に触れる、というわけではないのですが、棒を振り回したり、 ボールを投げて当たったとしても壊れにくいものがおすすめです。
大人ではしないようなことも、こども達は室内で結構やりますよね、、、
部屋で楽しそうにバスタオル振り回したりしてました、、、(汗)
大きくなると流石に少なくなると思いますが、こども部屋の場合、お友達と遊んだりしていて、投げたものがぶつかるという危険性は、ありえる話だと思います。
ガラス製のフードや、電球が剥き出しの場合は、物があたってガラスが飛び散る場合もありますので、フレームは金属や木製、光る面は樹脂製が安心です。
成長しても使えるデザイン
照明は一度購入すると、あまり壊れることはありませんし、なかなか買い換えませんよね。
こども部屋だからといって、かわいらしいデザインの照明を設置してしまうと大きくなった時に、後悔することもあります。(ずっとかわいいデザインを気に入ってくれ場合もありますが。)
こどもらしくてかわいいデザインの照明は、お部屋のポイントになってとても素敵です。
ただ、こどもの成長はあっという間ですので、お兄さんやお姉さんになっても使い続けられるようなデザインにしておきましょう。
かわいいデザインの照明を取り入れるなら、テーブルランプや壁掛け照明のように取り替えやすいものにしておくといいですね!
タスク照明も追加する
こども部屋では、いろいろな作業をします。
小さなころはお絵描き、大きくなると勉強などです。テーブルや机の作業面を明るく照らすには、シーリングライトだけでは頭などの影になってしまい、まかないきれません。
そこで便利なのはタスクライト。
昔からある、勉強机の上にある、アレです。
小学生になる頃に勉強机を購入するかたも多いと思います。その場合は机に付属していたりしますので、そちらを使うとよいと思います。
ついていない場合は、タスクライトをひとつ購入しておくと、持ち運びができるため、リビングで勉強する際も、ママがお裁縫しなければならない時も使えて、とても便利です。
補助照明として、ぜひタスクライトを追加しましょう。
明るさと、色を調整できる(調光調色)
今はLED照明が一般的に広まっています。まだ少し価格的に割高ですが、大分落ち着いてきました。
LED照明の進化はとても早く、LEDだからこそ可能になった色々な機能があります。
そのひとつが調光調色機能です。
調光とは明るさを調節できる機能。調色とは光の色を調節できる機能です。
1日の中で光は明るさや色が変化しています。朝や日中は爽やかな青白っぽい光ですし、夕方になるとオレンジ色の暖色系に変わっていきます。
人間の体内のリズムとも重要な関係を持っており、勉強や仕事、活動をする時には白っぽい光が脳を活性化させますし、リラックスする時はろうそくのような光が心を穏やかにすると言われています。
最近のLEDシーリングライトは、この調光調色機能がついている物が多くなってきました。
こども達の生活のリズムをつくる上で、照明の色を変化させることは効果的ですが、実際には時間によって色を切り替えるというところまで気が回らないと思います。
調光調色機能の付いている照明器具を購入した場合、通常の色温度を決めておき、必要に応じて変更するような利用方法が現実的だと思います。
ちなみに我が家は、通常設定は3000k(電球色)です。日中は外光が入り、色が混ざって晴れた日なら4000k(白色)くらいに感じます。
夜は外光がないので、3000k(電球色)で温かみのある照明の色味を感じます。
いつもは、黄色すぎず白すぎない3500k(温白色)に設定しておき、勉強や細かい作業をする時は4000k〜5000k(昼白色)に変更するのもいいかも!
新しく照明器具を選ばれる場合は、LEDの調光調色機能付きをぜひ検討してみてください。
調光調色に関しては下記の記事でもご紹介しています。
↓↓リビングにおすすめの照明はこちらでご紹介しています↓↓
まとめ
こども部屋の照明選びのポイントは
・部屋全体を明るくする
・壊れにくく、安全性の高い器具
・成長しても使えるデザイン
・タスク照明も追加する
・明るさと、色を調整できる(調光調色)※プラスアルファの要素
上記を踏まえて「シーリングライト」+「タスクライト」がおすすめです。
一般的な内容なのですが、どうしてそうなのか?という理由がわかると、購入する際の助けになりますよね!
次回の記事では、具体的におすすめの照明器具をご紹介します!
最後までお読みいただきありがとうございました。少しでもお役に立てると嬉しいです。
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