出産祝いのプレゼントにも人気の「おくるみ」と「スワドル」。くるっと布に包まれている赤ちゃんの姿は本当に可愛らしいです。
赤ちゃんの眠りを助けてくれる「強力なお助けアイテム」ですが
・「おくるみ」と「スワドル」の違ってなに?
・ どちらがおすすめ?
と悩まれる方もいると思います。
今回は2つの違いや特徴、商品選びのポイントをご紹介します。
「おくるみ」は自由度高く使いたい方向け
「スワドル」はとにかく便利に使いたい方向けですよ!
「おくるみ」と「スワドル」の違い
「おくるみ」も「スワドル」も赤ちゃんを包み込む布のことです。英語のSwaddleは、「巻く」「包む」という意味があります。海外では、どちらもスワドルと呼んでいます。
日本では、
おくるみ:正方形や長方形の大きな布
スワドル:赤ちゃんを包み込むように作られた服
という使われ方が一般的です。
おくるみ | スワドル |
一枚の布で包む | 体に合わせて成型されている |
どちらも赤ちゃんを優しく包み込んでくれます!
人気のブランド
どんな製品が人気なの?ということで、代表的なブランドをご紹介します!
「おくるみ」の人気ブランド
まずは、おくるみの人気ブランドをご紹介します。
aden + anais(エイデンアンドアネイ)
子育て雑誌やWebサイトで一度は見たことのあるエイデンアンドアネイ。おくるみやタオル、ビブのブランドです。
ケラッタ イブルガーゼシリーズ
やさしいイブル生地で作られたシリーズが人気のケラッタのおくるみ。
「スワドル」の人気ブランド
「スワドル」の人気ブランドをご紹介します。
スワドルアップ
オーストラリアのママが発明した大人気のスワドル
エルゴポーチ
オーガニックコットンとバンブーを使用しているエルゴポーチのコクーンスワドルバッグ
スワドルのおすすめ商品については下記の記事でもご紹介しています!
どんな効果があるの?
おくるみの効果は下記の3つの効果が期待されます。
・赤ちゃんを安心させる おくるみ(スワドル)に包まれることによって、ママのお腹の中にいるような安心感を与えてくれます。 ・モロー反射を抑える 生後0ヶ月〜4ヶ月くらいまで、音や光など外から何かの刺激があった時に、手足が動くモロー反射という原始反射が赤ちゃんにはあります。 これによって、寝ていた赤ちゃんが泣き出してしまった、などということがあります。おくるみ(スワドル)には、このモロー反射による衝撃を抑える効果があります。 ・体温調節をサポートする 赤ちゃんは体温調節がまだうまくできません。おくるみでつつんであげることによって、室内だけでなく、外出時の温度調節にも役に立ちます。
おくるみに包まれることで、赤ちゃんは安心して、眠りやすくなったり、長く寝てくれたりする効果が期待できます。
「おくるみ」と「スワドル」のメリットとデメリット
寝かしつけが楽になったり、赤ちゃんを落ち着かせることに関しては、おくるみもスワドルも同じですが、それぞれメリットデメリットがあります。
以下は、2つの違いを表にしたものです。
おくるみ | スワドル | |
---|---|---|
着脱 | △ その都度まく必要がある | ◎ ジップアップ等で 誰でも簡単に着脱可 |
サイズ | ○ 巻き方で調整可 | △ 成長に合わせて 要買換え |
その他の 利用方法 | ◎ 1枚の布なので利用法は多数 | △ スリーパーとして 使えるものもある |
価格 (1枚あたり) | ¥1,000〜¥2,000程度 | ¥2,000〜¥6,000程度 |
これらのことをまとめると
・「おくるみ」は1枚の布のため、自由度が高く、価格もリーズナブル ・「スワドル」は、その用途のために成型されているので、使い勝手が良い
という特徴があります。
詳しくみていきましょう。
<着脱のしやすさ>
スワドルのメリットは、なんといってもその着脱のしやすさです。ジップアップ等でさっと着せることができ、難しいテクニックも不要です。
また、足の方が開くようになっており、おむつ替えも簡単です。
一方おくるみには独特の包み方があり、慣れない人に巻いてもらうことは難しいです。また、おむつ替えなどのたびに巻き直す必要があります。
< サイズ >
おくるみは1枚の布なので、巻き方で調節できます。一方でスワドルは、成長をみながら買い替える必要があります。
< その他の利用方法 >
1枚の布であるおくるみは、ブランケットにしたり、おむつ替えのシートにしたり、さまざまな用途で使うことができます。こどもが大きくなっても使うことが可能です。
スワドルは、成型させているので、基本的には「スワドル」という用途にしかつかえません。ただ、手足を出してスリーパーのように使うことができる商品もあります。
< 価格 >
成型されていない分、おくるみの方がリーズナブルです。
とっても金額の高いおくるみもありますが、一般的にはおくるみのほうがリーズナブルです。
自由度の高い使い方をしたい方は、「おくるみ」を、
とにかく便利なものを使いたい方は「スワドル」をおすすめします!
安全な使い方とアイテム選び
「おくるみ」と「スワドル」の使い方としては重要なポイントが2つあります。
下記で詳しくみていきましょう。
発育性股関節形成不全のリスクを減らすスワドル選びとおくるみの巻き方
おくるみやスワドルの使用については、「発育性股関節形成不全のリスク」を考慮する必要があります。
スワドルの人気のブランドLOVE TO dreamのスワドルアップでもこの件に関して詳しく解説されています。
通常、赤ちゃんは生後、足をまっすぐではくM字(カエル足)にした状態が自然な姿勢です。おくるみなどできつく赤ちゃんを包んだ場合、生まれたばかりで柔らかい赤ちゃんの下半身を締め付け、自然なM字の姿勢をとれず、股関節形成不全などのリスクが伴う場合があります。
引用 LOVE TREE公式HPより 一部抜粋
つまり、赤ちゃんの足を締め付けると股関節形成不全のリスクがあるので、適切に開発された商品を選ぶ必要があります。
この「発育成股関節系背不全のリスク」は、スワドルだけではなく、抱っこの仕方、服、おむつの仕方なども影響するということで、下記の日本小児外科学会のHPでも、わかりやすく解説されています。
夜泣きでぐずる赤ちゃんのための“おくるみ(Swaddling)”や“おひなまき”といった手法がなされ効果があるようです。これらは赤ちゃんの体を布で巻きつけることで、抱っこされた感覚を与え安らぎを与えるようです。手の離れない”置くと泣く”赤ちゃんには、さすがのお母さんも疲弊し途方に暮れ、精神的に追いつめられたりします。場合によっては股関節脱臼よりも深刻な事態なのかもしれません。ですから我々はこれらを行うことを否定する立場ではありません
引用 一般社団法人 日本小児外科学会HP
日本小児外科学会のHPではスワドルやおくるみを使用することを否定するわけではなく、適切に利用することが重要だ、とされています。
安全なおくるみの使い方の動画も紹介されていますので、是非、参考にしてみてください。
各メーカーはこのことを考慮し、より赤ちゃんにとって安全なスワドル作りを目指して、国際股関節異形協会の認定を得られる製品を作っています。
スワドルを選ぶときは、この「国際股関節異形成協会の認定」をうけた商品を選ぶと安心です。
人気のスワドル、エルゴポーチも認定を受けています!
この記事でご紹介しているスワドルは全て、国際股関節異形成協会の認定をうけた商品です。
寝返りをはじめたら包むのをやめる。
寝返りができるようになるころには、赤ちゃんの動きも活発になります。
おくるみやスワドルを着ている時に何かの拍子でうつ伏せになった場合、手足がでていないと戻ることができません。
寝返りしそうだ、できるようになった、動きが活発になった、と思った時は、おくるみはやめましょう。スワドルで手を出せるタイプのものは、手を出し、スリーパーのように使いましょう。
まとめ
おくるみで包まれている赤ちゃん、とっても愛くるしいですよね!
おくるみやスワドルは、赤ちゃんに安心感を提供してくれる心強い味方です。よく寝るようになってくれたら、ママもパパも大助かりです!
赤ちゃんが寝てくれるとママもパパも寝られます!
自由度が高く、長く使いたい場合は「おくるみ」を
とにかく育児を楽にしたい!という方は「スワドル」をおすすめします!
ベビー用品は安全第一で選びたいですよね!ぜひ安全な使い方をチェックして、信頼できるメーカーのアイテム選びんでください!
最後までお読みいただきありがとうございました。少しでもお役に立てると嬉しいです。
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